約17年間の会社員時代にピリオドを打ち、「伝えるメディカルライター」として独立して丸2年が経ちました（第2期：2020年1月1日～12月31日）。昨年と同様に、1年の成果について振り返ってみたいと思います。社会的にもフリーランスという働き方に注目が集まっているようですので、興味がある方の参考になれば。

売上は前年比93％に落ちるも、目標は154％達成

まずは収入面から。COVID-19に世界中が狂わされた2020年でしたが、有難いことに前年と同等程度の収入を得ることができました。医療×ウェブを軸足にして活動しているのが功を奏したようです（某医師向けサイト運営会社は超絶好調ですからね…）。

というわけで、開業時に設定した「目標達成率に応じた身の振り方ガイドライン」（下記）に照らすと、フリーランス生活を継続し、経費を使う路線にて継続となりました。とはいえ、「超やったぜ」ゾーンの下限にいるので、やりすぎ注意かな。

25％達成：近所の居酒屋で激務させてもらいながら再就職活動
50％達成：近所の居酒屋で働かせてもらいながらフリーランス継続
75％達成：呑みをセーブしながらフリーランス継続
100％達成：これまでとほぼ同じ生活でフリーランス継続
101～149％達成：やったぜ。
150～200％達成：超やったぜ。経費使おうぜ
201％以上達成：絶対何か騙されているから気を付けろ！

（「目標達成、生きていける」←独立して1年の所感より）

このご時世に、好きな仕事のままでフリーランスでいられる見通しがあることは、非常に幸せなことであると認識しています。クライアントの皆様、取材先など関係者の皆様に、深く御礼申し上げます。

しかし、社会全体が沈んでしまえば、いかに影響を受けにくい立場にいたとしても、この状態をキープすることは難しくなります。コロナ後の世界は、以前からあった日本の医療・介護における課題（2025年問題など）の解決がより難しい世界であろうと予測しています。これを機会に、IT・データ活用やヘルスコミュニケーション・リテラシーが向上されることを願っています。

経費は約25％

さて、独立・開業している人にとっての重大関心ゴトである、経費についても報告します。

計算したところ、今期の経費は25％ほどで着地しそうです。開業費がかかっていた前期よりは割合が減りましたが、コロナ禍で出張や移動が減った分もっとマイナスかと思ったら、そうでもありませんでした。前期はハード面（PCや椅子など）に経費がかかっていましたが、今期はソフト面（PCアプリなど）の方に重心がシフトしたような印象があります。例えば下記のようなものです。

• Zoom　→オンラインでの取材や会議
• Adobe Acrobat DC　→PDFファイルの編集
• Adobe Illustrator　→図表の作成
• freee　→クラウド会計ソフト

これらはみなサブスクリプションでの使用なので、少額ながら定期的な支出があります。調子に乗って色々入れてしまうと、チリツモですね……。

また、前期で用意した対面取材用の機材（カメラやマイクなど）が活躍する機会がめっきり減ってしまいました。今後、遠方についてはオンライン取材が定着しそうなので、今後も使用頻度が少なくなってしまうかもしれません。こればっかりは仕方ないですね。。

前期より仕事のバリエーションが広がる

では、仕事の中身はどうでしょうか。かなりバリエーションに富んだお仕事をいただいています。もともと、色々面白いことをやりたい志向だったので、この面からも独立は大成功だったなと思っています。今期はこんな感じのお仕事をしました。

• 医療・介護関係の取材や原稿作成（←これがメイン）
• 介護系サイト、健康系サイトの運営支援
• 書籍の執筆・編集（『い肝ばい肝！』と他2本＋α）
• メルマガ3種（週イチ、隔週、月イチ）の制作
• 健康系キャッチコピーの考案

メルマガ作成とコピーライティングは、前期になかったタイプの仕事です。前々職で医療者向けのメルマガを制作していたこともあって、特殊スキルということでお声がかかりました。メルマガは定期の仕事なので、フリーランスにとってはとっても有難いです！

また、コピーライティングについては、以前に宣伝会議のコピーライター養成講座に通っていたくらい「やってみたい仕事」でした。今期にそのお仕事が舞い込んできて、本当に嬉しかったです！まだ実力不足の面もあるかと思いますので、期待に応えられるように精進したいと思います。

書籍については、今期に初めての出版を果たしました。現在仕込み中の書籍も来期に出版される予定になっています。次回はまさに一般人向けの本なので、どういう評価を受けるかドキドキものですが……出版日が近づいたらこのブログでご報告いたしますね。

本年も誠にありがとうございました！

まとめますと、メディカルライターとして独立開業して2年、COVID-19という思いがけない逆風がありながらも、理想としていたバリエーションに富む仕事ができ、収入も以前と同程度に確保できました。まさに「好きな仕事をして生きていく」という、フリーランスの本懐を果たせていると思っています。

相変わらず、クライアントの9割が元同僚やその紹介先です。今期は仕事が混んでいるときは調整をお願いせざるを得ない場面もありまして、申し訳ございませんでした…m(__)m

今後も皆様のご期待に沿えるよう精進して参ります。来年もよろしくお願いいたします！