「仕事が仕事を呼ぶ」←独立して9か月の所感
約17年間の会社員時代にピリオドを打ち、「伝えるメディカルライター」として独立して9か月が経ちました。半年経過の時点で休みがない感じになってましたが、その後の経過は……。フリーランスに興味のある方の参考になれば。
自由を求め、漆黒の闇に沈む
開業後6か月の時点で「連休?週末?なにそれおいしいの?」と書いていましたが、有難いことにその状況は継続しています。8月の最終週に少し手が空いてほっとしたタイミングはありましたが、一瞬で終わりました。お盆の影響が2週後に表れたんでしょうか? 同様のことが1月中旬~下旬に起こるか、興味深いところです。
フリーランス病とでも言いましょうか。もはや曜日感覚は失われ、取材や打ち合わせのアポと〆切が私の時間をつくっています。特に「連休」を認知する脳の機能はあっという間に退化しました。会社員の方々から聞く「働き方改革」の話が、どこか遠くの異国の話のようです。あぁ…こういう小さなギャップが、10~20年をかけて大きな亀裂になっていくんだろうなぁ。いずれ「頭おかしい外部のブラックな人」と思われないように、社会トレンドに敏感になっておかねば。怖い怖い。老害になりたくないでゴザル。
会社員時代よりも取材・出張が多い
開業して半年過ぎたあたりから、学会取材や出張などが多くなってきました。9月は学会シーズンなので、ほぼ毎週末はどっかで取材しています。それに加えてインタビューものの仕事も増えてきていて、会社員時代よりも外出する機会が多くなりました。開業した当時は恐れていた「孤独感」「引きこもり傾向」は杞憂だったみたいです。
会社員時代から個性出しといて良かった(ご迷惑をおかけしました)
あと嬉しかったのは、私の好きなタイプの仕事をあえて回してくれるようなことが数件あったことです。通常の医療用医薬品プロモーションのメディカルライティングを格調高いクラシック音楽と例えるなら、私のそれは軽音、いやコミックバンドであります。それを会社員時代から周りが理解してくれていたからこそ、辞めて数年経ってもご指名いただけたと思うのです。こりゃ胸熱だぜ!
想像もしてなかったような案件も!
ここ数カ月では、以前は想像もつかなかったお話も出てきました。1つは、偶然お仕事をご一緒することになった先生から書籍のライティング(著者として)を依頼されたこと、もう1つは社内報を作っている制作会社からの依頼です。前者はいま出版社に絶賛売り込み中、後者は新たな経験を積ませていただいてます。(NDAを結んだ上で)大企業の内部の課題や戦略を真正面からお伺いできるわけで、超面白いっすよ!
税金払いたくない過不足なくきちんと納税したい
自営業者の会計期間は1~12月です。開業前に税務署に行って「どこから脱税ですか?」とか真顔で聞いてしまったりしていたくらい納税に対する意欲が高い私ですから、知り合いの社長さんや会計事務所のスタッフや税理士的な人などに(主に飲み屋で)いろいろ相談していたのです。でも、経費計上や法人化については見解が分かれ、消費税の簡易届けについても巷の意見と税務署の対応が違ったりしたので、もう無理だと。限界を感じました。
こういう面でも、持つべきものは友人です。とある女子会でつながった会計士さんから、おすすめの税理士さんをご紹介いただくことができました。あ~、これでやっと安心できそう。さっそく「洋服は経費にできません」などと指摘されております。はい!適正に!税金を!払います!
結論:だいぶ図太くなってきた
これまでのブログ記事を見返すと、けっこう不安感があったんだなあ、と人ごとのように思います。開業して半年以上が経過し、選び取った環境に慣れ、困ったことがあっても助けてもらえて、新たなチャレンジができるチャンスに恵まれたりして、うまく回っています。皆さまのご厚意やサポートを受け、以前よりはだいぶ気が楽になってきたような気がします。慎重さは失わずに、楽しみながら、引き続きメディカルライティング界のコミックバンド活動を続けていきたいと思います!